近年では、ヴィッセル神戸がアンドレス・イニエスタやダビド・ビジャ、ルーカス・ポドルスキなどのビックネームを獲得し、Jリーグを盛り上げました。
しかしビックネームではなく、無名でJリーグに参戦し、その後世界でも活躍していった選手も少なくありません。
ここでは、そんなJリーグを足掛かりに大出世した選手たちをピックアップしていきます。
マルシオ・アモローゾ
マルシオ・アモローゾは、1992年7月にブラジルのグアラニからの期限付き移籍でベルディ川崎(現東京ヴェルディ)加入しました。
当時アモローゾは19歳、サテライトリーグで結果は出していましたが、Jリーグの強豪であったベルディ川崎の厚い選手層に食い込むことができず、残念ながらJリーグの舞台に立つことがないまま帰国の途につくこととなりました。
しかし、アモローゾのキャリアが開花したのはここからです。
まず、グアラニに復帰した1994年、アモローゾはブラジル全国選手権で得点王を獲得。
そしてその実力が認められ、ついに欧州移籍が実現、イタリアではウディネーゼで、ドイツではドルトムントでそれぞれ得点王に輝いています。
また、代表チームにも選出され、1999年にはセレソンでコパ・アメリカの優勝も経験しました。
フッキ
アモローゾと同じブラジル人であるフッキも、Jリーグを足掛かりに大出世したワールドネームのサッカー選手です。
フッキは、2005年18歳の時に川崎フロンターレが獲得しました。
川崎では4人目の外国籍選手の扱いで出場機会は限られましたが、2006年に当時J2のコンサドーレ札幌にレンタル移籍した際にその実力が爆発。
強烈な左足を武器にゴールを量産し、リーグ2位の25ゴールをマーク、そして2007年にローンで東京ベルディに出た際には、前年大幅に上回る37ゴールを記録し、見事得点王を獲得。
チームもJ1昇格に昇格し、フッキはその立役者となりました。
残念ながら翌年夏にはポルトへと移籍していったフッキですが、ポルトでは国内リーグで得点王を獲得、また2009年にはブラジル代表にも選出され、2014年のワールドカップに出場を果たしています。
まとめ
Jリーグは、世界の5大リーグと比較するとその規模やクオリティはまだまだ及ばないといわれています。
そのような中、Jリーグを足掛かりに世界へとはばたく選手がいることは、サッカーファンとしても嬉しい限りです。
今度どのような選手がJリーグに参入するのか、そしてどのような活躍をしていくのか要チェックですね!